アドラーの嫌われる勇気。
面白いですね。
全部が全部なるほどとはいかんけど、共感できる
ことがいくつかあります。
今現在自分が置かれている状況は、全て目的があって
作り出されたもので、そうせざる得なかったという
何かしらの原因によるものではないというもの。
原因論ではなく目的論ってやつですね。
例えば過去につらいトラウマがあって、それが原因で
不幸な人生を送っているというのも、アドラー曰く、
「トラウマは嘘」らしい。
過去にあった出来事=トラウマが、今の自分に影響は
しているかもしれないけど、自分が行ってきた行動を
過去にあった出来事=トラウマが決定することはない。
全ての行動には目的がある。
あなたが目的をもって行動した結果、今の自分があるのだ。
人間誰しも、何かしらのトラウマを抱えてる。
トラウマが原因で不幸な人生を送るなら、誰しもが
幸福にはなれない。
人は目的をもって行動することを理解すれば、前回と
は違う行動ができるかもしれないですね。
もう一つ面白かったのが「課題の分離」ってやつです。
人間は生きて行くうえでいつも何か選択を迫られます。
その何かを選択する時、これは誰の課題なのか?とい
うことを意識しようといものです。
例えば、誰に言われるでもなく朝早く出勤して自主的
にオフィスを掃除するとします。
上司Aは顔を会わせる度にお礼を言ってくれるけど、
同僚のBはお礼を言ってくれたことがない。
毎日みんなのために頑張って掃除してるのにお礼も
ないとかBは最低!
まあ、勝手に掃除始めたのはあんたやし、そんなん誰
も頼んでないわ!って話ですけど、
Bが掃除のお礼を言うか言わないかは完全にBの課題
であって、自主的に始めた掃除をすることまでがあん
たの課題。
そうやって人の課題にまで振り回されるからイライラ
する。
自分の課題と他人の課題を分離することを意識すれば
ストレスも少なくなるよって事ですね。
人が自分を評価するのはその人の課題。
いいも悪いも自分にはどうしようもできない。
どうしようもできないことにあれこれ悩むのはナンセンス。
そうやって考えることができるようになれば
人生もう少し楽に生きられるかも。