Amazonデリプロ

Amazon宅配が、労働基準法違反で労働基準監督署

から是正勧告を受けたというニュース。

読売新聞オンライン

 

労働組合までできたそうです。

毎日新聞

 

今回、労基から是正勧告を受けた〇和さん…

Amazonから委託を受けるデリバリープロバイダー

ですが、まさに私が昨年お世話になっていたところ

です。

 

なので、

問題になっている業務委託契約の個人事業主に対して

指揮命令があったとかなかったとか…

これは完全にあったと言えます。

 

制服も着用させられましたね(笑)

事務管理料、天引きされてましたね(笑)

 

指揮命令にあたるとされる、『指定されたルートで

回る』とか、『20時以降に必ず二度周りをする』

とか、完全に指示されてたし、

≪ドライバーの裁量によって業務を進める≫

という感じはまるでなかったです。

 

ドライバーの裁量どころか、Amazon配送アプリ、

ラビットによって完全に管理されてるので、ラビッ

が指定したルート通りに配達しないといけないし、

GPSで位置情報も分かるようになってるので、ドラ

バーが何時何分にどのルートでどこに配達した

か、それこそどこどこのコンビニでどれらい休憩

したのか、ぜ~んぶ見られてます。

ある意味、一日中ず~と監視されてる訳です。

 

もちろんのこと、残荷数や持ち戻りの個数も全て把握

されるので、時間内に配送できそうにないと判断され

ると、ヘルプが入ります。

 

このヘルプも問題で、個人事業主であるはずのドライ

バーに、他の個人事業主さんを助けにいきなさいって

指示するってどう考えてもおかしいんやけど、これも

暗黙の了解になっていて、優秀なドライバーさんほど

ヘルプに駆り出される率が高くなるわけです。

 

デリプロは車建てなので、一日何個荷物を運んでも

金額は日当で決まってます。

なのでヘルプで他の人から荷物をとって配達しても

一円にもなりません。

しかも追加で走った分のガソリンはドライバーもち…

 

Amazonから預かった荷物は、チームとしてみんなで

力を合わせて配達するって考えなんやろうけど、

これは個人事業主には当てはめたらあかん気がする。

 

実際、私が働く現場でもそういう声があがってました。

頑としてヘルプにいかない人もいたし、逆にそれを

されるのが嫌で夜10時11時まで一人で頑張る人も

いました。

私自身もどちらかというとヘルプされる側やったか

ら、荷量が増える度に自分の限界を意識せざるを

得ませんでした。

 

こうやってドライバーを徹底管理して拘束して指揮

命令してやらないと、Amazonの配送は成り立たな

いってことやし、いやそれはもう完全に雇用労働者

でしょ?って言われたらそうかもしれない。

 

今回〇和さんは労基から、個人ドライバーの一部を

〇和の労働者と認定されたうえで、労使協定を結ば

ないで8時間以上働かせたと言われてます。

なんてったって、12時間拘束されるわけやからね…

( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

 

けれど、決して庇う訳ではないけど、雇用関係あり

と認定されるに至った指揮命令については、〇和

さん指示というよりAmazonの指示が大きいと思い

ます。

 

指定されたルートを回るよう指示されるのは、

ラビット(AI)に学習させるためやと言われてます。

私は、実際に〇和の社員さんから、ドライバー独自

判断で効率よく回って早く荷物を配り終えると、

Amazonはどんどん荷物を増やしてくるので、これ

以上荷物が増えないように多少効率悪いルートでも、

その通りに配達してほしいみたいなことを言われ

ました。

 

20時以降に必ず二度周りをさせるのも、Amazonが

鬼のように配完率を上げろと言ってくるからであっ

Amazonとの契約続けるために〇和は委託

つでも多く荷物を落としてくるよう徹底的に圧をかけ

るし、委託業者は個人ドライバーに無理をさせ続ける

っていうことになるんやと思います。

 

まぁある意味、こういうのはどこにでもある話で、

下請けというのはどの業界でも、仕事を取続ける

ために、元請けから無理難題言われても従うしかない。

なんでもかんでもAmazonの言いなりになるのもどう

かと思うけど、やっぱり荷主である以上、Amazon

言うことは絶対なんでしょう。

 

私の限界は一日180個でしたが、今や200個越えが

あたりまえらしいし、1個あたり70円切るようなあり

えへん安さで働かせて、デリプロの労働環境を悪化

させてるのはまぎれもなくAmazonやし、今回のこ

訴えは当然の流れなのかもしれません。

 

けれど、

ほんのちょっと、業界に身を置いた人間が言うのも

なんですが、長い事この業界に携わってる方からし

たら、何をいまさらって感じはあるんじゃないでしょ

うか。

 

そもそもが個人事業主として働いてる訳やから、デリ

プロを選択しないこともできるはずやし、それこそ

アマフレやフーデリ、軽貨物ドライバーとして生き

いくための選択肢は他にも色々ある。

デリプロがキツイ!わりに合わん!って思うなら辞

ればいいだけのことやし、立て続けにこんな話し

出てくるのはちょっと不思議な気もします。

 

問題が明るみになった以上、〇和さんはこのまま現状

放置するわけにいかんやろうけど、勧告といっても

強制力はないみたいやし、何よりもAmazonが変わ

ない限り、中々問題解決まで行かないんじゃないで

しょうか。

 

いずれにしても、この問題をきっかけに、ギグワーク

働き方に制限がかかったり、選択肢が減るようなこと

にはなってほしくないなって思います。

 

これを機にAmazonにはもう一度、機械ではなく

生きた人間が笑顔で配達できる常識範囲内の個数に

戻してみてはいかがでしょうか。

 

そうすれば、Amazonは笑顔の配達員ばかりで

気持ちいい!買い物するならAmazon!!

ってな具合になると思いますよ。

しらんけど…

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