私の曾祖母はいわゆる『見える人』だったらしく、
白蛇様（神様？）が体に乗り移って、霊視みたいな
ことをやってたらしいです。
曾祖母は私の祖母を含む子供7人を残し、若くして
この世を去りました。
長女だった祖母は12歳で小さな弟や妹の母親代わり
となり、お母ちゃんお母ちゃんと泣き喚く妹たちを
おんぶして、毎日家の手伝いをしていたそうです。
昨年亡くなった祖母の妹（大叔母）は、
「私らはおかちゃん（祖母の呼び名）に育てられた
ようなもんや」
とよく言ってました。
母亡き後の家族を懸命に支え、家族のために生きて
きた祖母でしたが、母親が亡くなったあと、天井から
大きな白蛇様がゆっくりと降りてきたことがあったら
しく、さすがの祖母もその時ばかりは
「堪忍しておくれやす！堪忍しておくれやす！
お母ちゃんみたいにできません！堪忍しておくれやす！」
と恐怖でブルブル震えながら何度も何度も謝って、
母親と同じ道には行けないと断り続けたそうです。
私自身も小さい頃から不思議なものをよく見たり
感じたりする子でした。
祖母は曾祖母の血やとよく言ってましたが、祖母が
認知症にかかった頃から、だんだんとそういう力が
弱くなり、祖母が亡くなってからはピタリと感じな
くなりました。
どちらが欠けてもだめなんです。
祖母と私、二人で一緒にいるとそういう力が強く働く
ようでした。
なので今の私にはそんな能力は全くないですが、
じゃあそういう神の力みたいなものは信じてるかと
聞かれると、それもあまりピンときません。
私自身、不思議な体験をしたのは事実ですが、それは
亡くなった方が成仏できなくて霊となってこの世に
出てきたものだ！というような単純な話ではないよう
な気もするんです。
昔から、人の『気』みたいなものを直感的に感じる
し、人がいない所でも『気』みたいなものを感じる
ことがあります。
他の人には見えないものが、私にだけ見えていると
するなら、それはそこに存在しないものではなくて、
実はずっとそこに存在している何かなんじゃないか？
その目に見えない何かを、脳が物質的な人や物として
見ていただけなんじゃないか？
そんな気もするんです。
だから、そういう力を神の力と思えば神秘的なもの
に見えるやろうし、ただ単に脳が何かを物質的に捉え
てるって思えば、人によって見え方も違ってくるん
じゃないかなって。
ちょっと複雑な話ですが…
私たちは見たいものしか見ないっていうことになる
のかな。
