人生のお手本

独り言

今日は清掃のお仕事でした。

マンションのクーラーをクリーニングするとのこと

だったので、勉強のために叔父と一緒に現場にいく

ことに…

 

お客様はとある会社の会長夫人で、叔父とは昔から

付き合いのある方です。

叔父から少し話しは聞いていたのですが、このご夫人

ただ者ではありませんでした。

 

まずは自宅にお迎えにあがったのですが、どこもかし

こも大豪邸が立ち並ぶ高級住宅街にある要塞のような

一軒家でした。

「えっ!!これ!?」

思わず素っ頓狂な声で叫んでしまいました(笑)

 

叔父が奥様を迎えに行かれてる間に私は運転席で待機

してました。

(こんな大きな家に住む会長夫人っていったいどんな

人なんやろう)

(上から目線の嫌味な人やったら嫌やな~)

とか考えてると、叔父に手を引かれれ杖をついたご婦人

がゆっくりゆっくり歩いてこられました。

 

私は車を降りてご挨拶をし、助手席のドアを開けよう

とすると

「ごめんなさいね、歩くのが遅くて…私は後ろの席で

いいから気使わないで」

と言ってそのまま叔父と一緒に後ろの席に座られま

した。

車で娘さんのマンションに向かう途中も

「こんな杖ついたおばあちゃんでごめんなさいね。

さっさと動けないからどうしようもないの。こんなに

なってしまって…情けないわ。」

「お掃除の方にも待っていただいて申し訳ないわ。」

終始申し訳なさそうに謝っておられました。

この時点で私の中の好感度はとても良かったです。

 

その後、作業が終わるまでの3時間。

愚痴ひとつ言わずに作業が終えるのを待ってくださ

いました。

 

「お嬢さん、ここへ座って少しお話ししましょう」

私の事をお嬢さんと呼んでくださり、楽しいお話を

色々聞かせて頂きました。

個人的な事なのでここは書きませんが、ご主人と二人

で事業を立ち上げ、大変な苦労をされて今がある。

毎日感謝して生きているとおっしゃってました。

 

とんでもないお金持ちだと思うのですが、おごり高ぶ

るようなことは一切なく、穏やかで、頭もよくて、

とても素敵な奥様でした。

 

徳を積んで生きると、幸せな人生を送ることができる。

人生のお手本にしたいような方でした。

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