なんでまた転職したのか②

仕事のこと

次長からの話しがあったその日の夜、母から夕飯に

作ったバラ寿司を従妹のS子に持って行くよう

頼まれた。

S子は家の建て替え中で、大叔母の家(私の家の裏)

で仮住まいしている。

 

S子にバラ寿司を届けると

「きらちゃん美味しいお茶あるから飲んで帰って」

とめちゃめちゃ美味しい緑茶を淹れてくれた。

お茶を飲みながら世間話してるうちに、母からS子

夫婦が会社を法人にしたって話をふと思い出した。

 

私「そういえば会社法人にしてんな。お母さんから

聞いたよ」

S子「そうやねん!もうお金かかって大変やわ…」

私「そらそうやろ!よう思い切ったな!ていうか

あんたよう受け入れたな!」

S子「めっちゃ反対したよ!でもやるって聞かん

から…」

私「どういういきさつでそうなったん?」

S子「うちの取引先の会社で、大阪に関西営業所が

あってんけど、その営業所が関西から撤退するっ

てなって、その営業所をそのままうちが引き継ぐ

ことになってん。」

私「別に法人にせんでもいいんちゃうん?」

S子「それがな、元請けの会社からそのまま取引を

継続させる条件として、株式会社にしてくれって

言われてん。せやから恐ろしい税金払って資本金も

入れてあわてて法人化してん。もう笑えるほどお金

消えて行ったで(笑)会社設立とか初めてやし…

私一人で動いてるからやらなあかんことや考える

ことが山積みやねん。毎日忙しすぎて頭爆発しそ

うや…事務の子も4月に辞めるし、パートも探さな

あかんし…きらちゃん助けてくれへん?」

私「私⁉助けるって何を助けるん?」

S子「新しい営業所、事務全般回してくれへん?」

私「はあ⁉まじで言うてる?思い付きで言うたら

あかんで!」

S子「大まじやで!きらちゃんおってくれたらめっ

ちゃ心強いわ!ほんま無理かな?お願い!」

私「ほんま凄いタイミングで凄いこと言ってくれるわ」

S子「なんで?」

私「ほんまに今日の話やねんけどな。今の会社から…」

という感じでその日に次長から言われた話をそのま

まS子に話した。

 

私「次長の話し引き受けたら今の会社は辞められ

へん。続けるか辞めるか、次長が出張から帰って

くるまでに答えを出さなあかんとこやねん。」

S子「ちょっと旦那に電話するわ」

S子が旦那のK雄に電話すると速攻で私の携帯に

電話がかかってきた。

K雄「きらちゃん、明日からでもうちきてよ!

もうちょっとしたら家に帰るから給料とかその辺

話ししよ!」

私「まじで言うてる?」

K雄「ほんまに助けてほしいねん。事務の女の子

一人辞めるし、もう一人女の子おるんやけど子供

いてるから無理言われへんし、誰かに事務回して

もらわんと信用問題にかかわる。今から人雇うっ

てなると時間もかかるし、きらちゃんやったら

信用できるから全部任せられるし、お願いします!」

私「会社の状況とか全く分からんし、会って話し

せんと何とも返事できへんわ」

K雄「そらそうや!もうちょっとで家着くからお茶

でも飲んで待ってって〜」

 

ほんまに話の展開が急すぎてなんの冗談かと思った(笑)

 

つづく

 

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