祈り

独り言

2024年元旦。

次男のメガネを買いにイオンモールへ。

さすが元旦だけあって、お目当のJINSメガネは人で

混みあってました。

息子は気になるメガネを、私は息子が似合いそうな

メガネをそれぞれ見て回ってました。

(これなんか似合いそう♡)

息子に声をかけようとしたとき、体がふわふわと

浮かびあがるような妙な感覚に襲われました。

(あれ?なんか私揺れてる?ひょっとして地震?)

思わず息子の姿を目で追いましたがいたって普通。

周りを見渡してもみんな楽しそうにメガネを物色し

てるし

「気のせいか(笑)?」

独り言のようにつぶやいたその瞬間、足元がグラ

ラとして真っ直ぐ立ってられないような大きな横揺

れを感じました。

 

瞬間的に地震やとおもいました。

「揺れてる!揺れてる!地震やで!」

私の声でようやく周りも地震と認識したようで、

悲鳴とともにみんなその場にしゃがみこんだり

手すりにつかまったりしてしばらく騒然として

ました。

 

揺れはすぐに治まりましたが、なんだか嫌な予感が

して、メガネも買わずにすぐにモールを出ました。

 

車の中ですぐに息子に地震速報を見てもらいました。

「石川県能登半島で震度7やって!」

「震度7⁉えらいこっちゃ!正月どころと違うがな!」

 

慌てて家に帰ると、母も妹家族もみんな不安そうに

テレビ画面を見てました。

「みんな大丈夫やった?」

「大丈夫やで。でも見て…津波…大丈夫かな…」

テレビ画面に映る、≪いますぐ逃げて≫の文字が

あの日を思い出させました。

「嘘やろ…」

しばらく言葉が出ませんでした。

 

お正月。

みんな私たちと同じように、家でのんびりと大切な

家族と過ごす人が大多数なはず。

どうか、どうか、幸せな家族団欒を津波でさらって

しまわないで!

本当に祈るほかありませんでした。

 

 

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