悔いのない人生より意味のある人生

独り言

今年は、大叔母が亡くなって、その後親族が立て続け

に亡くなった。

一番ショックっだったのはおいちゃん(母のパート

ナー)の息子が自殺したこと。

享年52歳。

私の姉と同級生やったUちゃん。

家族を残して自ら命を絶ってしまった。

なぜ?何があったの?

人生に絶望するほどの何かを抱え、家族にも誰にも

言えずに、自分の心の奥底に全てを飲み込んで逝って

しまったUちゃんを思うと、悲しくて悲しくて涙が

止まらなかった。

 

Uちゃんの妹から訃報の連絡があった時、おいちゃん

は茫然としてた。

事情があって何十年も会ってない息子。

便りがないのは良い便りといつも笑ってたけど、

息子の訃報を聞くとは夢にも思ってなかったと思う。

言葉もなくうな垂れるおいちゃんを見て、母も私も

かける言葉がなかった。

 

どんなことがあっても生きていて欲しかったやろうし

こうなる前に、親として何か力になれたんじゃないか、

数十年前のあの日、ああ言ってやればよかった、嫌わ

れてもいいから息子ともっと合って話せば良かった、

んな後悔が波のように押し寄せて自分を責めてる

ようだった。

最近ようやく立ち直ってはきたけど、子供に先立たれ

る親の気持ちを思うと、私も親なので本当に悲しかった。

 

親子だからこそ理解し合えないことがある。

おいちゃんとUちゃんの関係性はまさにこれやった。

お互いに中にある小さなプライドが邪魔をして、

5年10年も連絡しないとか、ほんまお前らいつまで

やってんねんええかげんにせいよ!って話しやけど、

親子やからこそ引くに引けない状況やったんかな…

 

Uちゃんが亡くなった後も

『父親らしいこともやってないのに今更息子には

会えない。』

とおいちゃんは葬儀にも行かなかった。

 

Uちゃんの家族に会うこともしないなら、大人になっ

息子が生きてきた証を知る術がない。

Uちゃんがなぜ逝ったのか…

どんなふうに家族と暮らしてきたのか…

どんなふうに生きてきたのか…

息子との失われた数十年を何も知らないまま、子供の

頃の息子の面影だけを思って、この後の余生を過ご

つもりらしい。

 

それもおいちゃんの人生か…

 

Uちゃん、

あなたが生きた人生はあなたにしか分からない。

あなたが最後に何を感じていたのか想像もつかない。

だから…

何といってあげたらいいのか…

あなたにかける言葉がみつからない…

ごめんなさい…

 

どんな形であれ、いずれ自分の人生に幕を下ろす日が

必ずくる。

残りの人生、悔いのない生き方も大事やけど、愛する

人たちに悲しみだけを残さないように、私には意味の

ある生き方ができるだろうか…

深く深く考えさせられる夏だった。

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