奇妙な感覚

独り言

中学生のある日、突然奇妙な感覚に陥った。

 

それは、冷蔵庫で飲み物を入れようとした時

だった。

コップにジュースを注ぐ私の姿を、突然私が

認識し始めた。

コップに飲み物を入れる時、コップとか飲み

物自体を認識はするけど、それを入れる自分

自身を自分が認識するという…

コップに飲み物を入れている私を認識してるのは、

私なんですけど、私じゃないんです。

説明が物凄く難しい…

 

私という入れ物(体)に入った私の意識だけが

私を観察していて、今ここにいる私は一体何者

なのかと私に問うています。

「私である」と認識しているにも関わらず、

「私である誰か」のような矛盾した思考が

「私である」「私である誰か」

「私である」「私である誰か」

と、壊れたレコードのように頭の中を

繰り返しリピートしてました。

 

ジュースをコップに注ぎ、それをまた冷蔵庫に

入れる。

体は普通に動いているのに、頭の中は「私」

と「私である誰か」の思考がこんがらかって、

自分に戻らなきゃ、いつもの自分に早く戻ら

なきゃと必死で「私」である意識を自分に

戻しました。

 

もう恐怖しかありませんでした。

 

それから何度かその感覚に陥りそうになりまし

たが、「やばい!」と感じたら、全く別のこと

を考えて意識をそらすようにしてました。

 

 

実は・・・

今ではその感覚にちょいちょい自ら陥りにいく

時があります(笑)

 

こう思考すれば陥ります!

こうすれば戻ります!みたいなコツがあって…

 

私が認識している私は本当に私なんだろうか?

私という人間は本当に存在してるのだろうか?

 

あの感覚は何なのか。

何か意味があるのか。

未だに何なのか理解できない。

でもどうしても確かめたい。

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